「ごめんな北原、俺は覚えてねぇ。
だけどお前が11年間俺のことずーっと想ってきてくれたことはすごくわかった。

会えるかもわかんねぇのに辛かったよな?
なのに…あんなこと言ってほんとにごめん。
それから…今お前の気持ちに応えることはできない。」



すごく反省してる。



でもその反面、俺のことをずっと想ってきてくれたことがすごく嬉しかった。


だけど俺はこんな中途半端な気持ちでこいつとは付き合えない。



好きでもないのに付き合ったら、相手を傷つけるだろ?



「大丈夫だよ、伝えたかっただけなの
聞いてくれてありがとう…!」



そう言って笑った彼女の顔はすごく綺麗だった。