「ねぇ、出会ってから一ヶ月ちょいしかたってないのにずっと前から好きだったとかなに?
お前のずっと前からは短いんだとかなに!?
白峰くんは覚えてないかもしれないよ!
けどね!あたし11年前にはじめて会った時からずーっとずーっと好きだったの!
なのに…なのに…ゔっうう」



最後の方は声にならないような声で北原は言った。




…嘘だろ?

もし本当だとしたら俺なんてひどいこと言ってしまったんだろう。


確かに俺は覚えてない。

けど彼女は。彼女ははじめて俺と会った時からずっと今まで好きでいてくれたんだ。



いつ会えるかわかんないし、もしかしたら会えるはずもないのに…