「あぁはい大丈夫ですよ」






あの男の子というのは直哉のことだろう。






俺は宮崎達を呼んだ。








宮崎達は少し驚いたような顔をすると、えりかさんの存在に気づいてすぐこっちへきた。






「渚ちゃん、はるかちゃん、えーっと近藤くんだったかしら?久しぶりね」






「はい、お久しぶりです」






宮崎が代表で返事をする。





「実はみんなを呼んだのはね、渡したいものがあったのよ」






「「「「「え?」」」」」






一斉に声を揃えて聞く。







その間にえりかさんはバックの中をガサゴソとあさりだした。