そんな動作を続けていた時、
「あら…叶斗くん?」
聞き覚えのある声がした。
「えりかさん…?」
そこにいたのは聖奈の母親、えりかさんだった。
「久しぶりね、ちょっと探していたのよ」
相変わらず美人なえりかさん。
でもその姿は少し、やつれたように見えた。
それにしてもえりかさんが俺を?
「は、はぁ…」
「叶斗くんだけじゃなくて、渚ちゃんとはるかちゃんとあの男の子も呼んで欲しいのだけども…いいかしら?」
えりかさんは俺らの仲を察したのだろう。
少し気を遣ってくれた。
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