「聖奈ぁ!目を開けてよ!あたしだよ!渚!ずっと一緒にいたでしょ!?これからも仲良くしてよぉ…!」
「聖奈っ!あたし聖奈がいなきゃダメだよ!あたしを救ってくれたでしょ!どうしてあたしはあなたを救えないのよ…
神様、あたしから大事なものばかりとらないでよぉ!」
「聖奈ちゃん…俺も聖奈ちゃんがいないと学校が楽しくないよ…まだいかないで…」
俺だけじゃなく、聖奈に泣きついている宮崎と小宮と直哉。
どれだけ聖奈が大きな存在だったか、様子をみてわかる。
「渚ちゃん、はるかちゃん、近藤くん。
聖奈のためにありがとね。
聖奈もこんな友達に囲まれて幸せだったわね…聖奈と仲良くしてくれてありがとね。
最期はみんなで見守ってあげましょう。」
えりかさんがそう励ますと、三人は泣きながらも黙って頷いた。