もう入院して3ヶ月立つ頃。 あたしの抗がん剤治療が進み、徐々に副作用もあらわれるようになった。 「あーあまた抜けちゃった」 はははと笑うあたしのそばには 「そうだな。でも薬も効いてるのかもな」 いつもあなたがいてくれる。 「叶斗くん…あたしもうこんなに抜けちゃったよ」 そう言ってあたしは帽子を取り、髪の毛の抜けていった頭をみせる。 鏡でみるけど本当に醜い。