あそこはさっき渚ちゃんたちと隠れんぼしたときに隠れたところだ…


でもあんなに草や木がたくさんあるのにどうやって見つけたんだろう…



そう思って彼をふとみると、泥や草だらけだった。



「ご、ごめんなさい!私のためにこんなにきたなくさせちゃって…」


きっと新しいものなのに。



そういうと彼は、ははっと幼い爽やかな笑顔でこう言った。



「すごく顔が必死だったの!だからきっと大切なもの探してるんだなぁって思ってさ、ほっとけなくて!みつかってよかった!」



ドキ…
屈託のない笑顔。
なんていい人なんだろう。


そのときから私は彼に恋をていたのかもしれない。