殴られ、蹴られ、怒鳴られ続け、あたしはやっと家を飛び出した。





血まみれの体で必死に走る。





「助けて…!」



こんな時、真っ先にあたまによぎるのは




「直哉‼」



直哉の家にあたしは走った。



走ったと言っても家も隣だしそんなに走ってない。




直哉…直哉…!





早く出て…という思いであたしはインターフォンを鳴らす。



「はーい…っておいはるか!?」




血まみれのあたしをみて直哉は驚いた顔をする。




「直哉ぁ…助けて…」




そこであたしは意識を失った。