「あのね聖奈」




あたしが落ち着くと渚ちゃんは話し始めた。




「あたしやはるかは、聖奈が病気だろうがなんだろうが、聖奈のこと嫌いになんかならないよ。迷惑かけたくないって思うのはわからなくもない。

けどね、あたし達は親友だよ?親友に頼られたいって気持ちはあるでしょ?聖奈ばっかり抱え込んでたらあたしたちだって辛いの。」




「うぅっ…」




落ち着いたと思った涙は、また流れ始めた。



「聖奈が辛い時はあたしやはるかを頼って。頼ることは迷惑なんかじゃない。
この先聖奈が入院するときだって同じ。
頼ることはなにも迷惑じゃないの!
むしろ嬉しいのよ?」



「うっううっ…ごめんなさあい」




渚ちゃんの言葉にただただ頷いて謝ることしかできなかった。



あたしはこんな大切な人になんてことしたんだろう。