「渚ちゃんの…ことも…ひぐっ…はるかのことも…叶斗くんのことも…嫌いになるわけない。みんなのこと…ひぐっ…大好きだよ…」



「そっか。じゃあどうしてあんなこといったの?」




渚ちゃんは優しい声で聞いてくれた。




「でもねっ…あたし…病気なのっ…
…がんなのっ…だから…だから…この先みんなに迷惑とか…心配ばっかりかけて…嫌われちゃうかもしれない…だったら…だったら!」



「もういいよ聖奈。わかったから」



渚ちゃんは優しくそう言うと、あたしの頭を撫でてくれた。