「あたしには聖奈がさっき言ったことは嘘にしか聞こえない。ずっと一緒にいたからわかる。あんたは最近おかしかった。聖奈は誰よりも他人のこと思う子だし、よっぽどのことがないとあんなこと言わない。
きっと、言いにくい大きな何かを抱え込んでるんだと思う。
…1人で抱え込まないでよ、あたし達は親友でしょ?」
渚ちゃんは言い終えるとしゃくりあげて泣き出した。
どうして…
あんなにひどいこと言ったのに。
渚ちゃんは…あたしのことを『親友』と呼ぶんだ。
あたしの幼馴染であり、親友である渚ちゃんはわかってたんだ。
あたしが…嘘ついてるって。