その後も、何度も話しかけようとする叶斗くんを無視し続けた。 …本当はあたしだってこんなことしたくない。 そんなあたしをみて変に思ったのか、渚ちゃん達が話しかけてきた。 「ねぇ聖奈、あんた最近白峰のこと避けてない?なんかあったの?」 昼休みの屋上。冬の冷たい風があたし達の体にしみる。 「………。」 渚ちゃんの質問に答える気がしなかった。 「ねぇ聖奈あたしも思ったよ?何かあったの?」 はるかも心配そうに聞いてくる。