この声、何処かで聞いたことある...
そう思い、ゆっくりと振り返ってみると。
「し、清水さん...??」
実は私、名前を覚えるのが得意なんです。
で、この人は同じクラスの清水さん、
清水 美羽さんです。
クラスで自己紹介する時に必死に覚えました。
「広瀬さん...!大丈夫...ですか?」
街灯に照らされて光る目、それはとても綺麗だった。
ハッ...!こんなこと思っている場合ではなかった。
「あ..あり..!...うぅ.....」
駄目だ、さっきの怖さで口が震えて使い物にならない!
「ありがとう」も、言えないなんて情けないよ...