「もっとちゃんと

掴まってないと

落ちるよ?」

私はぎゅっと

一条くんの背中に

しがみついた。

ドキドキが一条くんに

伝わりませんように...

私はそう願った。

「今日楽しかったな」

「うん、すごく楽しかった。

一条くんありがとう。」

「岡田が元気になって

良かった。着いてきてくれて

俺の方こそほんとありがとな」

「うん...」

しばらくして

私の家に着いた。

「岡田着いたよ」

私は一条くんの

後ろから降りる。

ずっと一条くんと一緒に

いたかったな...

離れるの寂しいな...

そんな事思いながら。

「じゃあ岡田、また明日な」

「うん、また明日ね」

私は一条くんに手を

振って家に入る。