私達は水道で砂を

洗い流す。

タオルで拭いて

靴を履いて自転車置き場に

向かった。

私は行きと同じように

一条くんの後ろに乗った。

“一条くんの事が好き”

そう意識した途端に

私は心臓はドキドキが

止まらなくなって

さっきみたいに

抱きつけなくなった。

抱きついたら

私の心臓のドキドキが

伝わってしまいそうで....

「岡田、ちゃんと

掴まってろよ?」

私は遠慮がちに

一条くんの背中に

弱くしがみつく。