「ブス」

「死ね」

「消えろ」

そんな言葉で

埋め尽くされてて。

何で…こんな事…。

私は一条くんに

気づかれないように

その教科書をそっと

机の中にしまう。

私は昨日の女子達を見た。

女子達はニヤニヤして

私の方を見ていた。

「お前が悪いんだよ、ブス」

そう、口パクで言った。

私は必死に唇を

噛んで涙を我慢した。

授業中もずっと

上の空で...。

気づけば授業が終わって

もう放課後。