「岡田…落ち着いた…?」

「うん…」

「何があった…?」

「クラスの女子に…

体育館に連れてかれて

壁に押し付けられて…

一条くんと私は

似合わないって…。

一条くんにこれ以上

近づいたらこんなんじゃ

すまさないからって…。

…だから…一条くんと…

関わるのやめようって…

ごめんね…でも

うち…関わらないなんて

できないよ.....」

私は小さい声で言う。

「岡田…。

俺、岡田ともっと

仲良くなりたい。

また何かあったら

すぐ俺に言って?

だからこれ受け取って?」

え…何だろ……

私は恐る恐る

小さな紙切れを開く。

そこに書いてあるのは

一条くんのメアドと

電話番号。

「えっ…これ…」