それからしばらく歩いて

私の家に着いた。

「あっ私の家

ここだからっ。

一条くんほんとに

ありがとう。」

「いや、大丈夫!

岡田また明日な!」

そう言って一条くんは

私の頭を撫でる。

その瞬間私の胸は

また高鳴った。

「一条くんまた明日ね!」

私は一条くんの背中を

小さくなるまで見つめた。

…あれ…?

一条くんの家まったく

逆方向じゃん…。

それなのに

送ってくれたの?

私は一条くんの優しさに

胸がギュゥっと

締め付けられた。