「もしかして

私が起きるまで

待っててくれたの?」

「そうだけど…?」

「一条くん優しいんだね、

ほんとありがとう。

じゃあ先に帰るね?」

私はそう言って

ベンチから立ち上がる。

「岡田、待って」

そう言って一条くんは

私の腕を掴む。

「えっ何…?」

「俺が家まで送ってくよ。

こんな暗いし岡田に

何かあったら心配だし…。」

「えっ…ありがとう…」

「おう。」

私は一条くんに

家の場所を教えた。

私は一条くんに

手を握られたまま

家に向かって歩きだした。