「良かった…

具合でも悪いのかと

思った…」

そう言って一条くんは

安心したように

私の隣に座った。

「い…一条くんごめんね?

気づいたら寝ちゃってて…」

「大丈夫だけど

それより何でここに?」

一条くんが

不思議そうに聞く。

「飛鳥に誘われて…。

サッカー部一緒に

見学しようって…。

飛鳥は用事

思い出したみたいで

帰っちゃったけど…。」

「そうだったんだ。

でも俺が気づいて良かった…

気づかなかったら

岡田ずっと朝まで

寝たままだと思ったから…。」