でも…

一条くんは

すごくかっこいい。

私はそう思った。

「あっ桃!!」

「えっ?」

「うち用事あるの

すっかり忘れてたっ!

先に帰ってるね!」

そう言うと飛鳥は

かばんを持って

校門の方に歩いていった。

「飛鳥またねっ!

気をつけてね!」

私がそう言うと

飛鳥は手を振って

足早に帰って行ってしまった。