また進展が無かったなぁ。と悪態をつきながら目覚まし時計をけす。

あ、今日お姉ちゃん夜勤か。
制服に着替え、適当に焼いたトーストを口に詰め込む。

天笠 翼 高校2年生。どこにでもいる普通の女子高生だ。

両親が10年前に他界した事と、それのショックで6歳以前の記憶がない事を除いては。

でも記憶は夢で徐々に思い出してきているからあんまり心配ないのです。



「あ、やばっ。もう7時!!」