日向side

『ただいま~』

そのまま自分の部屋に向かってマフラーをはずす。

それから暖房のスイッチをいれて


ゆっくりとベッドに座る


ガサガサ


鞄の中からさっきもらったばかりの袋を取り出す


『あ、またクッキー笑』

昔から結奈のつくるクッキーが好きだった

それを知ってるからか、毎年必ず入っている

1つ口にいれると

サクッという小さなおとをたてて口の中に甘い味が広がる


『ん。おいしい』


おもわず表情も緩む


ちょうどいい甘さ加減で俺のこのみを一番理解してくれている結奈のクッキー。


今年のホワイトデーは何あげようかな


まだ一ヶ月も先の事だけど
今から考えてしまうところはとことん結奈に甘いせい