『……ま、、、今年からはちゃんとけじめ。』


少しペースのはやくなった日向にあわせて足を動かす

『結奈は?』


『へ?』


『……叶多にちゃんとわたしてきた?』


『うん。帰る前に渡してきたよ。』


『そっか。倍返したのんどいたか?笑』


『!!!!!
そんなの頼んでないよっ笑』


『へぇ、俺がそっちの立場なら頼むな(笑)』


叶多がかわいそうじゃん(笑)


『ま、結奈ならいわないか』

『あたりまえっ!
叶多にはお世話になってるからねっ』


『そだな。
あ、じゃぁ、また。風邪引くなよ』


まわりを見ると見慣れた景色。
そっかもう家についちゃったんだ。

また。

そういって、帰っていく背中。

鞄のなかの袋を取り出して、てにもつ。


"今年は……けじめ。"

『……よし。』


その背中にむかってさけんだ。

『日向っ!ちょっとまって!』