「なんかさ、音が好きなんだ。
お袋も親父も言ってたんだけどな、
人にはそれぞれ自分にしかない音があるんだって。
その音をちゃんと理解できるような人になれって昔から言われててさ。
おれはいろんな音を聞いて、
歌を歌いたんだ。その音を歌にしたいんだ。」

「そっか、奥が深い話だな。
れおの真剣さがすごくわかったよ。」

「あ、ありがとう。
それになにより歌が好きなんだ。」