残された私を含めた3人
「あーあ、行っちゃった。そんじや、俺らでまわるか?」
「あぁ........。」
「なら、私、綿菓子食べたいな。」
私の要望で、屋台で綿菓子を買い食べ歩いた。
「瑠璃ちゃん、綿菓子一口ちょーだい?」
「あ、うんいいよ。はい、どうぞ。」
食べかけの綿菓子を雄太くんに差し出した。
「ん、ありがと。」
パクッと一口食べると「甘いっ。」と言って笑った。
雄太くんが笑うとキラキラして見える。
こっちまで笑顔にさせてくれるみたいな。
だから、私も自然に笑顔になっていた。
その横で不機嫌そうにしている七瀬くんには気付かずに......。