七瀬くんがやっと起きたところで、私たちはロビーのある階のにあるお食事会場でバイキン形式になっている朝食を食べた。





「あ、これも美味しそう。これもたーべよっと。」





私は、何種類もある料理の中から少しづつ沢山の種類の料理を選んでいた。






「そんなに食べるの?」





「うん。どれも美味しそうだから。そういう七瀬くんはそれだけ?」





「まぁ。」





「ふーん。あ、フルーツもあるんだぁ。食後に食べようかな。」





「瑠璃って食いしん坊だよね。」





七瀬くんに『瑠璃』って呼ばれるの、少し慣れたかも……って思ったけど、やっぱり慣れないみたい。





そう呼ばれると、なんというか胸が変な感じになる。






「食いしん坊で結構ですよ。」





ぷくっと頬を膨らませた。





「ほら、怒らない怒らない。」





あと、最近では前まで硬かった七瀬くんの表情が柔らかくなった気がする。





ちょっぴり複雑な気持ちになるのは何故?