そんなこんなで七瀬くんと雄太くんに挟まれて寝ることなった。
電気を消して皆寝静まった中、なかなか眠れない私。
二人は寝返りをしながら徐々に近づいてくるし。
どっちを向いても緊張してしまう。
「んん……。」
その時、七瀬くんの目がうっすら開いた。
「……瑠璃。」
ドキッ
薄暗がりの中で、少しだけ見えた七瀬くんが微笑んでいる表情。
グイッ
腕を引っ張られ、気づけば七瀬くんの腕の中。
前にもこんなことが……。
七瀬くんって寝ぼけるとこんなことしちゃう人?
良くわからないけど。
心臓が破裂しそう
でも、そんな中でも徐々に心地良さが増してしまう。
「藍……くん。」
ちゅ
頬に自分の唇を当てた。
これは前の仕返しだ。
そうして私は瞼を閉じた。