しかし、今現在両端の布団が取られてしまった。
片側は裕美ちゃん。
もう片側は七瀬くん。
帰ってきたら既に寝ていたのだ。
開いてるのは真ん中二つ。
必然的にどちらかが私と雄太くん。
なら、私は裕美ちゃんの隣に………
「俺、こっちで寝るわ。」
「え。」
雄太くんはそそくさと裕美ちゃんの隣の布団に座る。
「なら、瑠璃は余ったところね。」
いや、どうして裕美ちゃんは平然としてらっしゃるの?
男の子二人に挟まれて寝るだなんて。
「雄太くん、場所交換しない?」
「えー、俺七瀬の隣で寝るの嫌だね。」
「そんなぁ。」
あの事がフラッシュバックしてもうドキドキだ。