フェンスが張ってある向こう側、風でさらりと長くて綺麗な髪が流れた。 服装は有名な進学校の制服。 チェックのスカートがふわりと揺れて彼女の華奢さが際立つ。 この時、俺は彼女は自殺志願者なのだと。 今にもふらっと下に降りてしまうような雰囲気でどうにか止めなくては、とそう思った。