「ゲームを始める前に、お互いの事を知るために、自己紹介をしてもらいます。エレナが一人ずつマイクを持って回るので、名前と歳を言っていって下さい」


ジェームスさんの隣に居たエレナさんが、すっと舞台を降りて、一人の男性の元へ向かった。


「えっ、俺から…ですか?」

「どうぞ」


男性は少しおどおどしながら言った。そんな彼に、エレナさんはにっこりと言った。