「撃たれてた女性は?どんな人!?」


ジェームスさんが身を乗り出して聞いた。


「えっと…。髪の毛は肩までのセミロで、色は明るいブラウンでした。服は…、薄いピンクのワンピースだったような気がします…」

「わかった。ありがとう!」


ジェームスさんは勢いよく部屋を飛び出した。


「黒うさぎ様っ!」


エレナさんも後に続いた。


「何であんなに慌ててんだろう?」

「…さぁな」

「…?」


気のせいか、賢也の態度が冷たく感じた。