「何で…」

「どういう意味?」


ジェームスさんが、アタシと手を交互に見ながら言った。


「実は…」


アタシはみんなに夢で見た事全てを話した。


「…で、目が覚めたの。」

「で、その時触ったのが、手に付いてるって事…?」


賢也が不思議そうな目でアタシに聞いた。


「うん、そうみたい…」

「…いた部屋ってどんな感じだった?」


ジェームスさんが、深刻そうな顔でアタシに聞いた。


「えっと…、とにかく殺風景でした。あ、そういえば、この部屋に似てたような…」


窓の場所や、ベッドの位置。共通点はそれなりにあった。