「大丈夫。変な夢見ただけだから…」

「そうか…。よかった…」


ジェームスさんがホッとした表情を見せた。


「…ん?…珠璃…。これ…、なんだよ…?」


賢也がアタシの手を指差しながら言った。


「え?何って…?」


見ると…。


「なん、で…!?夢じゃなかったの!?」


アタシの手には、『あの夢』で見て、触った血が付いていた。