「珠璃、大丈夫か?顔色悪いけど」


賢也が、アタシの顔を覗き込んだ。アタシはハッとして、無理矢理に笑顔を浮かべた。


「うん、平気っ…」

「珠璃達、早く!」


ジェームスさんがひょいひょいと手招きをしながらせかす。


「…はいっ!」


アタシは賢也と同時に魔法陣の中に入った。