「準備できたか?」

「うん」

「よし。行くか!」

「うん!」


お母さんには、友達の家に泊まると言っておいた。


「…さようなら。必ず、戻ってきます…!」


アタシは家に深くお辞儀をしてから、賢也と一緒に歩き出した。