「あの、ジュノって誰ですか?」


ジェームスさんと、エレナさんの顔が一瞬にして、凍り付く。アタシは聞いちゃいけない事を聞いてしまったのかと思った。


「ジュノはね、この店の看板猫なんだ。」


ジェームスさんが、口を開いた。アタシは少しホッとした。


「看板猫?今居るんですか?」

「うん。呼ぼうか?」

「はいっ!」


アタシは猫が大好きだから、素直に嬉しかった。