「本物!?」

「うん、周りの銀もシルバーだよ。売れば、相当な金額にはなるよ」

「マジっすか…」


賢也は、お金の事になると、酷く敏感になる。


「奪ったブレスレットは、優勝すれば、優勝者の所有物になる。もちろん、優勝しなければ、僕たちに返却になる。だからみんな必死になるんだ。売れば、大金を手にする事が出来るからね」

「すごい…!」


賢也は、自分が大金を手にした所を想像しているのか。ひどいアホ面をしていた。