「あの…?」


レモンティーを吹き出してからは静かにしていた賢也が口を開いた。


「何?」

「俺のブレスレットと、珠璃のブレスレット、微妙に違うんすけど?」

「うん。だって、特注品だもん。各自、自分の名前と、自分の誕生石が埋め込まれてるから」

「本当だ…!」

「珠璃と賢也の貸して?」


アタシはブレスレットを外し、ジェームスさんにそれを渡した。


「ほら。珠璃の方には、Jyuri Fujiwaraの文字と、アクアマリン。で、賢也の方は、Kenya Watanabeと、アメジスト。ね?」

「ちょっと待って!」

「ん?」

「これ、すっごいキラキラしてるんですけど…?もしかして、これって…?」

「本物だよ」


ジェームスさんは、さらっと言った。