「馬鹿!ジェームスさんにバレたらどうすんの!?」

「悪い、気をつける」

「ホントに気をつけてよ?」


アタシ達が話してると、賢也を見てか、とびっきりの笑顔を浮かべている林檎が歩いてきた。


「珠璃っ!帰ろ!」

「あ…、ゴメン…。今日は一緒に帰れないんだ…」


アタシが申し訳なさそうに言うと林檎は、分かった、と言ってスタスタ歩き出した。