「なあ、ジェームス。」
「あ?」
「お前さ、珠璃に惚れてたろ?」
「っ?!なっ、何、馬鹿な事言ってんだ!」
「いつもなら、もっとねばるのに。まるで、引き止めたくないようだった。」
「…何が言いたい?」
「珠璃を他のガキみたいに、菓子の材料にしたくなかったんだろ?」
「……まあな。」
「そもそも、ガキの成分が入った菓子が売れるとはなあ…。」
「アッチではかなりの人気だからな。」
「ま、外人となりゃ、また人気が上がるだろうな。」
「これでまた、稼げるぞ。」
「ちゃんと、山分けしろよ?」
「分かってるさ。」
「つーか、本当、ジェームスってこえぇ…。」
「今更何だよ。」
「すっげー、楽しそう。」
「当たり前だろ?シナリオを考えるだけで、興奮するんだ。次の材料はどんな子か…。」
「ジェームス、明日の便、取れたわ。朝、6時発よ。」
「ありがとう。じゃ、明日に備えて寝るか。」
「ああ。」
「シナリオは明日でいいな?」
「ああ。楽しみだ…。」
「期待しておけ。」