「どうして居るの…?!」
「珠璃!どうした?」
「あそこに…!あの子が…!」
アタシは震える手を上げて、あの子を指差した。
「何言ってんだよ?」
「え?」
「何もねぇよ。」
「嘘…!」
「嘘じゃねぇよ。なぁ、みんな?何もねぇよな?」
みんなが頷いた。
「何で見えないの…?」
その途端、視点が切り替わった。
アタシがアタシを見ていた。
『え…?』
言葉が発せれない。
位置関係から、自分があの子になっている事が分かった。
しばらくすると、足が勝手に動き始めた。足はまっすぐに、ホールの外へ。そしてそのまま、階段を上って、2階に着いた。足は休む事なく、進んでいく。
『やだ…。止まってよ…。』
やがて、突き当たりにある、男性用トイレと女性用トイレのちょうど真ん中で止まった。足は迷わず男性用トイレの方に向かった。
―ガチャッ…。
ドアを開けたその先にあったモノは、真っ赤になった、トイレの青いタイルと和樹だった。
「珠璃!どうした?」
「あそこに…!あの子が…!」
アタシは震える手を上げて、あの子を指差した。
「何言ってんだよ?」
「え?」
「何もねぇよ。」
「嘘…!」
「嘘じゃねぇよ。なぁ、みんな?何もねぇよな?」
みんなが頷いた。
「何で見えないの…?」
その途端、視点が切り替わった。
アタシがアタシを見ていた。
『え…?』
言葉が発せれない。
位置関係から、自分があの子になっている事が分かった。
しばらくすると、足が勝手に動き始めた。足はまっすぐに、ホールの外へ。そしてそのまま、階段を上って、2階に着いた。足は休む事なく、進んでいく。
『やだ…。止まってよ…。』
やがて、突き当たりにある、男性用トイレと女性用トイレのちょうど真ん中で止まった。足は迷わず男性用トイレの方に向かった。
―ガチャッ…。
ドアを開けたその先にあったモノは、真っ赤になった、トイレの青いタイルと和樹だった。