「………で、珠璃が最初に来てくれたんだ。それから賢也とジェームスさんが来てくれた。」
大輝君が話し終わると、ホールは沈黙に包まれた。
その沈黙を破ったのは、みどりだった。
「なぁ、珠璃。」
「何?」
「まだ和樹が死ぬ…、殺される夢、見てへんねやろ?」
「うん…。」
「じゃあ、和樹はまだ死んでへんってゆー事やんな?」
「多分…。でも、このままだったら、危険…。アタシが夢を見たら終わりだもん。…和樹は本当にた…。」
「弱音吐いてんなや。」
「え?」
アタシの声を遮って、みどりがアタシを軽く睨んだ。
「弱音吐くな言うとんねん。みんなは…、少なくとも、アタシは珠璃を1番頼りにしてる。そんな珠璃がウジウジしててどうすんねん。分かる奴は珠璃しかおらんねや。珠璃にちゃんとしてもらわな、こっちはどうしようもないねん。」