「あ、賢也。おはよう。」
「は…?」
「ん?どうかした?」
そこに居たのは、紛れも無く、ジェームスさんだった。
「ジェームス…さん?」
「何?どうかした?」
「いえ…。…何で裸足なんですか?濡れてるし…。」
ジェームスさんの足元を見ると、賢也の言った通り、裸足だった。しかも濡れていて。
「紅茶を零してしまってね。そこの風呂場で洗って来たんだ。タオルがなかったから、そのまま戻って来ただけ。それがどうかした?」
「いえ…。別に…。」
「ジェームスさん。」
「あ、珠璃。おはよう。何?」
「おはようございます…。ジェームスさんの他に、誰か居ませんでしたか…?」
「居なかったけど…?」
「そう…ですか。」