「あの後、まっすぐ部屋に戻ったんだけど…。」
『あの後』とは、桃が亡くなった後だろう。
「やっぱりペアだし、少し心配になったから、声をかけたんだ。そしたら、『近寄るな!』…って。その声が酷く怯えた声だったから、どうしたのか聞いたんだ。そうしたら、『手が見える。』って。『俺を連れて行こうとする。』って…。心配になったから、中に入ったんだ。和樹はベットの上で座り込んでいた。部屋の隅まで見たけど、手なんてどこにもなかった…。和樹が指差した所を見ても、何もなかった。その後、和樹は崩れるように倒れた。揺すっても、いくら声をかけても起きなくて…。怖くなってみんなを呼びに来たんだ。」
大輝君は話し終わると、顔を青白くした。
「とにかく、行ってみよう。」
ジェームスさんの一言で、アタシ達は行動を始めた。
『あの後』とは、桃が亡くなった後だろう。
「やっぱりペアだし、少し心配になったから、声をかけたんだ。そしたら、『近寄るな!』…って。その声が酷く怯えた声だったから、どうしたのか聞いたんだ。そうしたら、『手が見える。』って。『俺を連れて行こうとする。』って…。心配になったから、中に入ったんだ。和樹はベットの上で座り込んでいた。部屋の隅まで見たけど、手なんてどこにもなかった…。和樹が指差した所を見ても、何もなかった。その後、和樹は崩れるように倒れた。揺すっても、いくら声をかけても起きなくて…。怖くなってみんなを呼びに来たんだ。」
大輝君は話し終わると、顔を青白くした。
「とにかく、行ってみよう。」
ジェームスさんの一言で、アタシ達は行動を始めた。