「ってか、お前やべぇ…。」
そう言って賢也が少し赤みがかった顔を背けた。
「賢也?」
「服。見てみろ。」
「服?」
アタシは起き上がって目線を賢也から、自分の服へと移した。
「ぎ…ギャアァア!」
アタシの目線の先にあった物。汗でスケスケになった白いTシャツ。ブラ、丸見え。アタシはとっさに、布団で隠した。
「みっ…、見たぁ…?!」
「ん、バッチリ。」
「へ…、変態!!」
「白地に黒のみずた…。」
「ギャー!分かった、分かったから!言わないでぇ!」
「にしても、珠璃あんなの着るんだな。」
「せ…、セクハラー!」
アタシはそう言って賢也の頬をグーで殴った。
「っ痛ぇ!何すんだよ?!」
今度は、賢也がアタシの手首を掴んだ。
「きゃ…!ごめんっ…!」
「謝って済むと思ってんの?」
「え…?そ…、それはどういう意味でしょうか…?」
なぜか敬語になってしまった。
「ん?こういう事♪」
賢也はそう言うと、アタシをベットに押し倒した。
「けん…や…?」