『何で和樹の事心配するんだよ―?!』
その後、部屋に戻った俺は、俺と一緒に戻った珠璃がベットの上でうずくまっているのをぼんやりと眺めていた。
「はぁ~…。」
時々漏らすこのため息を聞くのは何回目だろうか。
「…アタシもう寝るね。電気消していい?」
「ああ…。」
―カチッ!
珠璃が電気を消すと、部屋の中は暗闇に包まれた。窓から覗く月の明かりだけが部屋の中を僅かに照らす。
―ドタッ!
「…きゃっ!」
鈍い音と一緒に、珠璃の小さな悲鳴が聞こえた。
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