「…へっ!バカバカしい。俺はそんな物信じられねぇな。本当に見えてるんだったら次死ぬ奴当ててみろ!」
和樹は吐き捨てる言うと、廊下を離れて部屋に戻った。
「和樹…。」
「何だよ、珠璃?あんな奴の事心配してるのか?放っておけよ、あんな奴。」
賢也がアタシの考えを見透かしているように言った。
確かに、和樹の事が心の隅で気にかけてる自分が居た。何故だか分からない。…だけど少し、胸騒ぎがした。
「うん…。そだね…。」
アタシはただ適当にそう言って誤魔化した。