「…っああ!!」

賢也はいきなり変な声を上げて髪の毛を掻き回した。

―こんな事、あったっけ?

「…チッ!戻るか…。」

賢也はくるりと向きを変え、部屋の方に向かって来た。アタシは慌てて、部屋の窓から出していた顔を引っ込めた。