ジェームスさんがそう言うと、ジュノはしなやかにジェームスさんの膝に飛び乗り、嬉しそうに喉をゴロゴロ鳴らした。
「これがそのネックレス。」
ジェームスさんはジュノの首輪から、ネックレスを外した。
「これが…。」
俺はジェームスさんからネックレスを受け取ると、まじまじと見つめた。両端には星。その間は、細いチェーンで繋がっている。
「似てる…。でも何でっ…？」
「俺はエイミーの生まれ変わりが居るんだと思う。」
ダニエルがいつになく、真剣な顔をしながら言った。
「僕もそう思う。賢也は？」
「…俺もそう思います。」
「生まれ変わりって…。誰なんだよ…？」
「そういえば、何でこの話、珠璃に聞かれちゃダメなんですか？」
「珠璃の事だろうから、すぐに動こうとするでしょ。珠璃は絶対に守り抜かなくちゃ。」
「何でですか？」
「その内分かるって…。」
「…分かりました。」
「そういえば、珠璃一人にしておいていいのか？」
ダニエルが口を挟んだ。
「あ。」
「あ～！」
俺とジェームスさんは同時に声を上げた。俺はダニエルの部屋を勢いよく出て、珠璃の居る部屋に向かった。